えゐちの玉屋生活
<< February 2015 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

巡る癒し。
何年か前に、アタシが今もパートタイマーさせていただいている老人ホームで、女性ご入居者さんへの母の日のプレゼントの相談を受けました。



スタッフの皆で創る必要があったので、難しくないデザインで、でも綺麗で、そしてベッドで寝ても目に入るような、ということを念頭に試作しました。

微細なラメの入ったツヤツヤと輝く様々な色の大振りなアクリルビーズが沢山あったので、それを使ってカラフルな毛糸に可愛い彩の紙の折り鶴と組み合わせて通した、30センチ程の吊るし飾りをお創りしました。(写真はその時のイメージに試作したミニチュア。)

スタッフの皆も喜んでくれて、見本を幾つか作り、材料は玉屋のデッドストックだったので全て寄付させていただいて、アタシの見本を元に手分けしてお昼休みや空き時間に創ってプレゼントさせて頂いたそれは、ご入居者の皆さんにも喜んでいただけました。


数日前、あるターミナルケアをご希望だったご入居者さんがホームでご逝去されました。ホームに集ったご家族に見守られた静かな最期で、お顔はとても穏やかでした。今朝、出勤するとお通夜に参列した看護主任がアタシを呼んで様子を知らせてくれました。

「小田さんの創ったあの鶴の飾り、棺のお顔の所に置いてあったよ。ご家族がとても綺麗だから入れてあげたくて、って仰ってたよ。」

創り手として『巡る癒し』ということをこの様に経験させていただき、ご家族にもお母様の過ごされ様を感じていただき、関わった仲間とも共有でき、これ程の幸福はありません。