この年末年始はとても稀有な体験の連続でした。母の危篤の知らせに家族が久しぶりに実家に集合したのが12月19日。家族で何度目かの覚悟を決め、小康状態を受けて一旦散会するもすでに15年もの療養生活にあった母の内臓は多臓器不全で、再度集合したのが25日。そして26日から27日に変わってすぐに母は逝き、この9日で葬送の儀をすべて終えました。数秘的に見れば19日は1、始まりの数で、母のなくなった日の27日は9、終わりであり別れの数、更に言えば、いよいよあと数日と集まった25日は新月で葬儀の日の9日が数秘9の満月。そんな母に浄土宗の菩提寺が名付けた戒名が『月影院榮譽得蓮慈照善大姉』。乾燥した晴れ間の続く中、月が徐々に光りを放って満月に向かっていくエネルギーに彩られ、更に新しい年へ向かう喧噪と静寂が交錯するこの不思議な時期に経験した家族の魂を次の世界へ送る一連の流れは、ただ単に『母の死』という事実を越えた様々な風景を見せてくれました。(日々の変遷は
月影院を。)
とくにこの期間に感じたのは「時間の伸び縮み」ということでした。時計の時間は確かな時を正確に刻んではいても、私の中の時間の流れは時にはやく時にゆったりと流れてかならずしも時計の時間と合致しないということに気がつきました。母が今の時代に68歳でありながら老衰という診断で逝ったことも認識に大きな影響を与えたことは間違いありませんが、外側の時間と内側の時間の認識がこれほどまでに乖離したことは初めてで、最初はそこに強烈な違和感を感じていましたが、ふっと私がこれから注視すべきは内側の時間の在りようだと思い至った瞬間、時間への違和感が解消しました。私は現在何足ものわらじを履いていて、そもそもその事自体がいくつもの時系列を持っているということでもありそれが今回の感覚の伏線ともいえるわけですが、私が一番自由に出来る場所である玉屋をすべて私の内側の時間で運営していこうと決めました。
昨年中の予定として新作日をすでに予告させていただいていましたが、今年の新作日は不定期です。新作をお出しする際にはこれまで通り、ブログやメルマガなどでご案内いたします。数秘学アイテムを始めとする製作ご依頼は随時承ります。
そして玉屋は今年2つの事の実現を目標としています。
一つは新しいブランドを発表すること。
もう一つは個展を開催すること。
本年も玉屋えゐちをどうぞよろしくお願い致します。(⌒ー⌒)
写真:故郷・松本では結露は凍って結晶するのです。