えゐちの玉屋生活
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より心地よく。
I’m

11周年を機に
玉屋の情報発信の場所も
今の玉屋に心地よい場所にしようと
アレコレと。

これまでのブログでは新作情報を中心に
玉屋の徒然を綴ってきましたが
少し棲み分けしてみることに。
それに合わせて
他の場所の使い方も再考。

玉屋のもう少し一歩踏み込んだ
読み物的内容などは
『マガジン』というカテゴリー分けの出来る
『note』という場所で。

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こんな所で告知をしてまいります♪
皆様の使い勝手のいい方法で
玉屋えゐち情報を受け取っていただけたら幸いです♪

11周年記念祭はまだまだ鋭意開催中!
お越しをお待ちしております!

出会う、という浄化。
同郷のフォトグラファー・Tさんとの私信の中で、図らずも私が常々感じていることや、玉屋物をお創りしたりお届けしたりする時の気持ちを引き出していただきました。

玉屋とご縁を頂く皆さまにも読んでいただけたらとTさんのご了解を頂き、少し長いのですが、私のTさんへの返信をここに記すことにしました。

…いやいや、皆さんへというよりも、私の初心として、という感じの方が強いかな。



Tさん

この度はクリソコラのブレスレットをお求めいただきありがとうございました。

Tさんがこれまではそれほど気にならなかった玉屋物が今回は気になってお求めいただけたということについて、Tさんの日々の流れと私の作ったブレスレットの波がピッタリ出会えたんだなと、創り手としてなによりも嬉しく思っています。

人にもモノにも起こる出来事にも様々な流れや波があって、その出会いが閃きや発見となって関係性の成長に繋がっていると私は思っているので、今まで気にならなかったことに自分のフォーカスが合ったり、拘っていたことが大したことではなくなっていたり、というのはとても自然な出来事だと思っています。

クリソコラのブレスレットがTさんにお求めいただけることになるまでにも、クリソコラが私と出会い、Tさんと私が出会い、お互いがFacebookをやっていて、クリソコラが玉屋物としてサイトにアップされ、それをTさんがご覧になり。たくさんの緩急の流れと波の高低のなかで起こった素敵な出来事なんだと思います。

『玉屋えゐち』のサイドテーマとしてスタートの時から掲げているメッセージには「あなたの石、お預かりしています。」というものがあるのですが、そこには「出会い」についての私のこうした考え方がベースにあります。今ここにあるもは私だけのものではなくて、どなたかのために一時的に私の手元にあって、私という職人のブラッシュアップを経て、本来のあるべき場所に届けられるもの、というのが玉屋物のカタチなのだと思っているのです。

このことは一般的にいわれる「浄化」ということについて私が感じることにも通じているのですが、そもそも、そうして出会えたもの同士の、その瞬間以上の浄化があるのか?という思いです。

石も人も同じ地球で生まれて存在しているもの同士。私が嬉しい時は石も嬉しい、私が悲しい時にはいつもそばにいてくれる、強く干渉し合うことはないけれど小さく灯った場所でつながりあって一緒にいることそのものがもうすでにお互いの浄化なのではと思うのです。

ですから「浄化」という「石が身につける人のネガティブな要素を吸い取って濁るものを清浄にする」という考え方に疑問をもっているのです。そもそも宇宙的時間の長さの中で存在している石に、たかだか100年生きるのが精一杯の人間のそのネガティブな要素をたとえ吸い取ったとして、その石にいったいどれほどの影響があるのだろう?という疑問でもあります。

浄化ということを考えるのであれば、その石とともに楽しい思い出を積み重ねる、ということが身につける人と身につけられる石の双方にとっての最高の浄化じゃないのか、そういうことのために出会えたのではないのか、とも思うのです。

例えばTさんであれば、その石といっしょに森を歩く、ブレスレットを外して置く時、そのクリソコラを撮ってもっとも美しいと感じる場所に置いておく、そういうことがTさんとその石にとっての「浄化」ということであって、そこに一般的にいわれているどこの誰が言いだしたかわからない「方法」は必要ないのではないでしょうか?

Tさんがそのブレスレットを付けて楽しい時間を過ごす時、その時間を共有する石もその楽しい波の中にいる、私はそういうことで良いように思っています。

クリソコラのブレスレットといっしょにお送りした私の名刺にはこのように書かせていただいています。



You can get any stones you’d like. Some say each kind of crystal has a meaning. But that’s not the case. It’s something beyond human wisdom.

自分がいいと思った石を手に入れればいい。何に効くとか、人が意味付けしているような、石のエネルギーはそういうものじゃない。石は人間の知恵(や思惑)をはるかに超えているものだ。

自分が素敵だと思う石に出会うことができた自分を信じる。そんな「あなたの石」に確かにたどり着ける場所として、玉屋がTさんのお手伝いができたのだとしたらこれほど嬉しいことはありません。どうぞTさんのお好きな、Tさんの感じる感じ方で身につけてそばに置いて頂けたらと思います。

長くなりましたが、最後に。
ワックスコードは経年劣化して使用頻度や癖によっては切れてしまうこともあります。その場合にはパーツや石さえ無事であればリフォームが可能です。いつでもお申し付けくださいませ。

この度は玉屋物をお求めいただきまして誠にありがとうございました。



photo by Tamiko Uchida
Tami Camera

明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。

実家のある松本市で二年参りかたがた
お城を散策。



お城の周りの樹々の上には
冬の星座オリオン。



お城の上には北斗七星。

冴え渡る夜空を見上げて
新年がスタートしました。

本年も玉屋えゐちを
どうぞよろしくお願い致します。
受容という日々。
昨年12月の半ばに心臓の病を得てその影響で下肢麻痺となり闘病が続いていた我が家の四兄弟猫のヒトリを3月の9日に虹の橋の向こうへ見送りました。



最初はホンニンも私も突然の状況に慣れず右往左往していましたが、年が明けてしばらくすると、緊張の中にも日常のルーティンができてきて、介護される側もする側も落ち着きを取り戻していました。



今日がその日でもおかしくない、という日々はともすると、感情に振り回されるだけの日々と紙一重であったものの、取り戻せない過去を悔いることをやめ終わりの見えない未来を先取りせず、目の前のこの温もりを見つめて今できることだけに集中しようと決めた瞬間から、充実と幸せの日々となりました。

時々の小康を得ながらも結局は一度も回復していくことはなく、少しずつ少しずつ大きかった身を削りながら最後は私の腕の中で逝き、何度もありがとうと伝えながらフタリで全力を尽くした愛おしさに溢れた介護の日々を終えました。



縁あって素晴らしい葬儀社と巡り合い、物理的な存在が消えていく喪失感を様式美の中で昇華することが叶いました。



自らも猫好きで愛猫を亡くしたことをきっかけにペット葬儀の世界に足を踏み入れ、「天職です。」と優しく微笑むプロの美しい仕事によって、その肉体を支えた骨たちはまるで珊瑚のような美しさを放っていました。





キューブラー・ロスの『死の受容モデル』のようなプロセスに似たな推移を図らずも体験することになった今回の経験はしかし、ロスが最後の段階に設定したその『受容』が、経験の最中にいくつも、何度も存在し、その核となるのは日常の中のありふれたことに小さな集中を積み重ねるという方法で実現でき、受容の先にさらに充実という段階があることを知りました。

切り取る局面、顔を向ける方向をわずかに変えるだけで至極の境地は日々の中に煌めいて存在している。それは感情に溺れていては決して見つけられない輝く前の原石のようなものなのだということも知ることになりました。



2018年は怒涛で始まりました。この後は穏やかに進むことを願いつつ、ひと段落しましたのでまたここから、よっこいしょ、と玉屋事も始めてまいります。

よろしくお付き合い頂けましたら幸いです。

http://ewichi.ocnk.net/
玉眼。


三泊四日で京都奈良を巡ってきました。
美術展とは違う
本来あるべき場所に
魂と共に在る仏像たちの
暗がりの中で光る玉眼が忘れられません。
試作。
いつも玉屋で愛用しているワックスコードの太さは0.75mm。密かに尊敬しているマクラメ作家さんがいるのですがご自分で石もコードも扱うサイトを開設されてオープン記念として、玉屋で扱っているのよりもさらに細い0.5mmのワックスコードの41色限定セットを販売されるという情報をキャッチ…

…したのが、すでに締め切り後。
けれどメール差し上げたら快く受け入れてくださり、ご自分でカラーネームも新たに考えられた素晴らしいセットを手に入れることができました。



どの色も素敵すぎる。微細なグラデーションが表現できそうなカラーバリエーション。

自分でチョイスするとき用の色見本を作ってその素敵なカラーネームも記載。画家さんがパレットを作るのってこんな感じかな。



改めてその細さに感動、そして宝石質のアメジストを使ってちょっと試し編み。



むむ難しい…。コードが少し細くなっただけで扱いや力の入れ加減は全く変わるのでコレは編んで編んで編みまくるしかありません。頑張ります。
いつも通過点という幸せ。
たくさんの方にお越しいただき
次々お求めいただき
製作のご依頼も頂戴し
本当に有り難く嬉しい九周年。

星の数ほどのネットショップの中から
この玉屋に辿り着いてくださって
隅々までご覧頂いて
お気に入りを見つけてくださる。

『日々の奇跡』とはまさにこのことと
シミジミと感じさせて頂いています。

そして玉屋は常に次へ。
何周年であろうと日々が周年
どんな記念日も通過点ということは
意欲がありつづけ
喜びがありつづけ
感謝がありつづけている
という幸せでもあります。


次の作品のために。

なかなか手に入らない
ピンクのシラーが美しい
マーキスカットのラブラドライトに
ラブラドライトのあらゆる色のシラーが
この一粒で堪能できる逸品。


アゲートの周りにクォーツが結晶化し
雪の結晶のようなソーラークォーツ。


掘られたメキシコでは規制が入って
もう市場に出回らない
珍しいグリーンのクレイジージャスパー。
ステンドグラスに薄くスライスするために
たくさんの持っていた業者から
お付き合いのある宝石商さんが買い付けて
ルースにした逸品。


景色の美しいスギライト。
ラベンダー畑の向こうに紫の屋根の家。


ヒーリングストーンとして有名な
チャロアイト。
美しいマーキスカット。


母岩のラインが
マットな透明感をさらに際立たせている
クリソプレーズ。


ヒマラヤ水晶のポイント。
小さなサイズで
ポイントの先が欠けていない石は
しっかり探さないとなかなか見つからない。



そして久々に会心のクリソコラ。

玉屋に石だけのページを作って
石を気に入って下さった方に
やりとりしながら完全オリジナルとして
その方だけのアイテムをお創りするのも
面白いかな、と思っています。


九周年記念は明日までです。
そして次へ。
これからも玉屋えゐちを
何卒ご愛顧下さいますように。

new atelier.


ようやく新しいアトリエの
設えが整いました。



この場所からまた
玉屋物をお届けして参ります。

新作は6/26を予定しております。

これからもどうぞ
よろしくお付き合い下さいますように。

玉屋えゐち
http://ewichi.ocnk.net/
手が疼く。
東京ビッグサイトで開催された
日本最大という国際宝飾展で
イロイロな石を見つけて来ました。


クォーツの中に瑪瑙の花。


雪山に上がる花火を墨絵で描いたようなスノーアゲート。


珊瑚の化石、フォシルコーラル。


絵画のようなジャスパー。


双子のようなルビー・イン・フックサイトとルビー・イン・グラニット。
クロム雲母に覗くルビーと、花崗岩に覗くルビーの競演。


原石を磨いたままのラリマー。


母石のついたダイオプテーズ。



紫のグラデーションが美しいフローライト。

どんな玉屋物になってくれるのか
今からワクワクです。
beyond human wisdom
ここ数年は生まれ故郷の信州で活躍するさまざまなクリエイターさんたちと知己を得ることができ、有難いことにそのお付き合いはさらに広がっています。

きっかけは2014年の5月に松本で麹種のパン工房を構えている妹の優に、クラフトパーティーに参加しないかと誘われたことでした。

5月の松本は『工芸の五月』と呼ばれ、最大のイベント『クラフトフェアまつもと』を中心に大小さまざまなクラフト関連のイベントに沸く一ヶ月です。

そこでお会いした中に『ちょっと寄り道英会話』のチカさんがいらっしゃいました。

玉屋が参加したクラフトパーティーで 玉屋をインタビューしてくださり接客英語としてそのインタビューを翻訳してくださいました。ネイティブチェックも入れてくださって今回その翻訳文を送ってくださったのでした。



You can get any stones you’d like.
Some say each kind of crystal has a meaning.
But that’s not the case.
It’s something beyond human wisdom.

私は常々、長い時間をかけて生まれてくる地球の石のエネルギーが、人間が意味づけた効能のような範囲で収まるわけがない、と思っていて、そのことは玉屋のプロフィールページにも書かせていただいています。有難いのことにその部分にシンパシーを感じて長く玉屋物のファンでいて下さるお客様も多くいらっしゃいます。

自分の感じる力を信じる。玉屋は創る私もお求め下さる皆さんも、この部分で繋がっているといっても過言ではありません。

インタビューのなかで私の大切にしたい核心をきちんと捉えてくださったチカさん。年の始まりにとても大きな『gift』をいただきました。

2017年も玉屋えゐちをどうぞよろしくお願い致します。

玉屋えゐち
http://ewichi.ocnk.net/